ここ一ヶ月くらいの間に、気になるThinkPadの新商品が2機種、販売開始になりました。
今回は画面サイズ15インチのThinkPad X1 Extremeを取り上げます。
ライバルはMacBook15インチなんだろうなと思わされる機種です。重量も約1.7kg(タッチディスプレイのモデルは約1.8kg)なので、ほぼ同じです。CPUがCore i9まで選択可能というのも、MacBook対抗なんだろうなと感じさせられました。
ひと目見て好感をもったのは、テンキーを排除してること。これまでのThinkPad15インチモデルはテンキーがあるものが多かったしそれはそれで必要としてる方もいるんだとは思うのですが、ノートパソコンにテンキーを組み込むと、キーボードのセンターがディスプレイに対しだいぶ左側にずれることになります。そのため、ThinkPadの売りであるトラックポイントの位置も、もちろんトラックパッドの位置も左にずれる。これが個人的には気持ち悪くて仕方なかったんですよ。
たとえばこちら、15.6インチのThinkPad E570のキーボード。
ノートパソコンを開く。その前に座る。キーボードで入力していく。その両手が、画面に対し正面に座った場合、ずっと左寄りで打ち込み続けることになります。体もゆがみますよね? これを問題視する人があまりいないのが、以前から不思議でした。
E570は15.6インチと巨大で、重量も約2.3kgありますから、外に持ち出すことは前提とはしていません。それは別に構わないのですが、このセンター位置からのズレは、果たして使いやすさにつながるものなんでしょうか? 大画面ノートパソコンに無批判にテンキーを搭載し続けたのが、個人的にはずっと疑問だったんです。
その点MacBook15インチはよく考えてる作ってるなと思ってたのですが、今回のX1 Extremeも、よくやってくれた! という強く感じました。
スペック的にはさすがにユーザービリティの高いThinkPadと思わせる内容です。X1シリーズではあるけど、なんとM.2SSDスロットを2つ用意し、2枚挿しが可能で、RAIDまで組めてしまいます。内蔵SSDでRAID可能というのもすごいですね。
メモリーも2枚挿しの最大64GBで、ユーザー側で交換が可能です。
モンスターマシンとして必須の外部GPU、NVIDIAの「GeForce GTX 1050 Ti」も搭載。CPUオンボードでないグラフィックボードが乗ってると、処理も分散化され高速になります。
ディスプレイはマルチタッチ対応で、3840x2160の4Kディスプレイと、1920x1080のフルHDディスプレイの2つを用意。自分の使っている14インチのThinkPad X1 CarbonではフルHDディスプレイを選んでますが、15インチまで大きくなるなら、4Kのほうがいいような気もします。
外部インターフェイスはUSB 3.1 Type-C(Thunderbolt 3共用)×2、USB 3.0 Type-A×2、HDMI、イーサネット(有線LAN)拡張コネクター、メモリーカードスロット、マイク入力/ヘッドホン出力。メモリーカードはフルサイズです。
ACアダプターは大容量電力に対応できる135Wのタイプで、以前からの黄色角型の電源用のコネクターを使って充電するそうです。でもType-C側でも充電は可能とのこと。電力を使う作業をしない、充電はゆっくりでいいということであればUSB充電も可能というのは、便利ですね。
個人的にはここまでの性能は必要としてませんし、持ち歩くには1.7kgは重いので、買うことはないかなぁ……。MacBook15インチみたいなWindowsマシンがほしいと思ってた方には、おすすめできる機種だと思います。
もちろんこれもから割引クーポンが適用可能なので、購入ボタンを押す前に、クーポンコードを確認して、入力するのを忘れないでくださいね。週末とか深夜が割引率も高くなるので、おすすめです。