今回はアメリカ・ヒューストンへ出張です。いつものようにチェックインしたあとANAのラウンジに行くと、なんかいつもと雰囲気が違います。ラウンジ入り口のスター・ウォーズとのコラボ塗装の飛行機の模型が置かれてたエリアに、宇宙服や実物の宇宙食が展示されていました。
何気なく写真に収めたけど、まさかこれがこのあとのフライトに関係していようとは、このときはつゆとも思わずでした。ちゃんと写真に撮った立て看板には書いてあったのにね。
ラウンジでは長時間フライトに備えてシャワーを借り、最近お気に入りの山菜そばを食べてから、ゲートに行って搭乗。入り口で迎えてくれるキャビンアテンダント(CA)さんは、スペースフライトのボードを持ってました。でも乗ってみると、スター・ウォーズ飛行機のような変わったことは何もなし。なんなんだ? と、この時は思いました。
出発して1時間くらいで、一食目の機内食の時間。配られたメニューにある「スペースカレー」の文字。なんですかこれは。ANAのエコノミークラスのカレーといえば野菜カレーが定番。こうなるともう一食の普通のカツ丼なんか頼んでる場合ではありません。ここはカレーを選択します。
トレーにはこのフライトの記念の搭乗証明書やステッカーが載ってます。ありがたくお土産にしましょう。
肝心のカレーは、おいしい。ANAのエコノミークラスでは野菜カレーが出ることが多いんですが、ちょっと水っぽいことが多く、それより濃厚で断然おいしいです。CAさんに聞いてみると、今回は機内食として採用されているものと同じカレーを特別に出してるんだそうです。「いつもよりおいしい」と言ってしまいCAさんに苦笑いされたのは、申し訳なかったです。
長いフライトだと途中でお菓子をもらえたりしますが、これも宇宙食に採用されてる羊羹や、緑茶など特別なものがたくさん。機内のデコレーションまでがんばってます。
詳しく聞いてみると、ANAラウンジの入口の立て看板に書いてあったとおり、9月12日の宇宙の日から20日の空の日までの9日間だけ、成田・ヒューストン間を飛ぶフライトのみで行われるスペシャル企画とのことでした。そんなことは全く知らなかったので、ほぼ毎月毎週のように飛行機に乗る身としては、新鮮でとても楽しかったですね。
スター・ウォーズ飛行機はいつどこのフライトで乗れるかはわからず運次第です。記憶によればもう数年は飛んでて、自分も運良くR2-D2型とBB-8型の2つに乗ることが出来ました。こちらの写真は先月(シカゴ・成田便)で乗れたBB-8型のものになります。
座席のヘッドレストや紙ナプキンも特別、機体塗装も特別です。ですが今回のスペースフライトは特にそういうことは無いけど、機内食やお菓子などが特別。
今回乗ったスペースフライトは期間限定といえど、ヒューストンとの間に一日一往復飛んでますので、乗ろうと思えば確実に乗れます。とはいえわずか9日間となると、レア度ではこっちのほうが上なのかな? そんなタイミングで乗れたのは、本当にラッキーだったなと感じました。
なぜヒューストンが宇宙と関係あるの? と今の若い人は思われるかもしれません。
アメリカの宇宙開発を担ってるNASAといえばフロリダ半島にあるケネディー宇宙センターが有名です。なにかしらの打ち上げがあると日本でもよくニュースで取り上げられます。
でもケネディーの方は打ち上げの担当で、打ち上がって上昇が安定したら、ヒューストンにあるジョンソン宇宙センターの管制室に引き継がれます。これはかつてのアポロ計画やスペースシャトル計画でも同じで、ジョンソン宇宙センターにはアポロ宇宙船の月着陸を指揮した管制室がそのまま残されており、見学することも出来ます。当時の記録映像で月に降り立つ宇宙飛行士との無線交信の「こちらヒューストン」という呼びかけを思い出す年配の方も多いのではないでしょうか。
宇宙飛行士の訓練もヒューストンの宇宙センターで行われます。まんが『宇宙兄弟』でも取り上げられた場所なので、そっちで知ってる人も多いかもしれませんね。
今も宇宙を飛んでる宇宙ステーションの映像を見ると、使われてるノートPCのほとんどはThinkPadなんですよね。それだけ信頼と安心のブランドなんだろうなと、見るたびに嬉しく感じるものです。