日本のレノボでも、今年版のThinkPadシリーズが販売開始となりました。X1シリーズとしては、ThinkPad X1 Carbon が最初となるようです。
最新型ThinkPad X1 Carbon(第6世代、2018年版)の詳細を確認する
現時点で昨年版との差は15,000円ほど。スタート価格としては手頃に抑えてきたな、と感じさせます。
左側3つはカスタマイズ項目を限定することで割引を適用するという内容のようなので、どれだけのカスタマイズが可能なのか、一番右の「パフォーマンス(Pro OS選択可能)」で見ていきます。
まず、CPU。i5は3つ、i7は2つから選べるという豊富さ。実際のところどれほどの違いがあるのだろう? と感じてしまいます。従来であれば、WiGigを選びたければこちら、みたいなのがあったのですが、今回は今のところまだそういうものは無さそうです。
ディスプレイにはタッチパネルが復活! これ、なにげに嬉しい方も多いのでは?
色再現性に優れるというHDR液晶は、500nitのものと思われます。
今回の目に見える特徴の一つ、カメラ。カメラに蓋をつけられる(ビジネス用途で確実にカメラを塞ぎたい)のは、1つ目のほう。IRカメラ付きは「Windows Hello」という起動時のロック解除を簡単にできる赤外線機能がついてますが、こちらには蓋はついてません。ここを気にされる方は、カスタマイズの際、ご注意ください。
ハードディスク(と言ってもいまやSSDしか選べないのが普通ですが)は、ThinkPadのメンテナンスの簡単さを最大限利用し自分で交換と考えてしまいがちですが、実は割引されることを考えると、アマゾンなどで買う価格と、ほとんど変わりません。
1TBのものは超高速のPCIe-NVMe対応のものですが、割引がきいたら6万円近くになります。同じスペックのものをアマゾンで探すと、例えばこちら。
63,675円(記事執筆時)ですから、ほとんど変わりません。こうなると故障などで修理に出す際の手間や、そもそもの交換の手間を考えると、カスタマイズで選んでしまったほうが楽だ、ということになります。
アダプターに関しては、自宅やオフィスで使うなら、アダプターではなくUSB Type-Cドックなどを用いて有線LANにつなぐのが便利なので、外出時に外で有線LANを使うことがないなら、個人的にはいらないかな……と感じます。
日本国内のホテルだと未だに部屋に有線LANケーブルがあるのが一般的だったりしますが、自分がよく行く海外のホテルだと、今やほとんどすべて、無線LANしか使えなかったりするんですよね。
さて、メモリーなんですが、この「パフォーマンス(Pro OS選択可能)」だと、なぜか8GBしか選べません。購入後の交換ができないCPUとメモリー、ここが一番肝心なのに……。
ところが、他のカスタマイズモデルでは、選べます。
総じて言えるのは、まだ販売開始となったばかりで、カスタマイズ項目が安定していないな、と感じられることです。
例えば、現時点ではまだ、SIMカードを入れて携帯の電波を使いどこでもインターネットに繋げられるWAN機能が選べません。
色再現性の向上を謳うHDRのディスプレイもまだ選べません。カスタマイズ項目で選べますね。失礼しました。
またなによりも、割引率がまだまだ低いんですよね。ちなみに現時点で最高スペックにすると30万円を超えてしまいますが、それはSSDを1TBにした場合なので、ここを妥協すると、20万円台に抑えることは可能です。
お急ぎでなければ、春先まで待つのも、あり。もちろん、型落ちになりもっともお得に買えるようになった昨年(2017年)版のThinkPad X1 Carbonを今のうちに購入するのも、よろしいかと思います。