昨日のこちらの記事で、ThinkPad X1 YogaのWiGigは、無線LANユニットに相乗りになる形であることが分かりました。
ところが昨晩、ThinkPad X1 Tabletに関する気になる記事を見つけてしまったのです。
ThinkPad X1 TabletのWiGigはオンボード!?
こちらの記事に写真とともに「基板上に実装されるWiGigモジュール」という説明がなされているのです。
たしかに写真を見ると、差し替え可能なユニットではなく、オンボードでハンダ付けされているように見えます。
もしこれが正しいとすると、X1 Tabletは、また別に無線LANユニットがあるのでしょうか。
さらに、「M.2スロットが2基あり、うち1基はSSDが装着済みだ」という説明も。
M.2スロット自体は、これまでのX1シリーズでも、一つはSSD、一つはWWANユニットの装着口として用意されていました。ただその場合に、M.2が二つあるというような書き方はされてなかったと記憶しています。WWAN用のスロットにM.2SSDを挿しても、SSDとして使えませんので。
今回はもしかして……2つとも、SSDユニットとして機能し、二枚挿しが出来る可能性があるのでしょうか?
ThinkPad T460sのWiGigは、WWANと排他仕様?
1月に先行して発表された(だけど発売はX1 Yogaより遅くなってしまった)T460sという機種があります。
こちらの記事にも気になる文言があります。
「Wi-Fi/BTモジュール、WANモジュール、SSDなど。オプションで用意されているWiGigのモジュールとWANは排他。日本向けのモデルはWANはなく、WiGigのみが選択できる」
これを読む限り、T460sにおいてWiGigは無線LANユニットの相乗りではなく、別に単体で用意されるように読み取れます。
これらの記載が全て正しいとすると、三種三様のWiGigへの対応がある、ということになってしまいます。
ThinkPadシリーズは保守マニュアルを見るのが一番確実
こういう時は、マスコミの取材記事を見るよりも、レノボが出している保守マニュアルを見るのが一番確実です。
そこでT460sのマニュアルを探してみました。日本語ではなく、英語のものを見つけました。
なんと、WiGigの文字自体が見当たりません。無線LANユニット、WWANユニットの箇所を見ても、見当たらず。X1 Yogaでは無線LANユニットに3本のアンテナ線を配線することでWiGigに対応させているのですが、このマニュアルでは通常通りの2本のアンテナ線の記述しかありません。
発売直前まで、待ちますか
こうなるとなにがなにやらわからなくなりますが、それぞれ発売開始直前になれば、もっと詳細な情報が出てくるはずです。実際に購入する際に間違わないように確認し、気をつけて、購入してくださいね。
当サイトでは、追加情報を見つけ次第、また記事にしたいと思います。
→WiGigはまだ選べないけど、とりあえずThinkPad X1 Yogaの詳細を見てみる
【追記 2016.2.19】
T460sが発売開始になりました。カスタマイズにある無線LANユニットの項目が1つあり、その1つを選ぶと、WiGigに対応することが分かりました。
- インテル Dual Band Wireless-AC 8260(2x2) + Bluetooth 4.1 vPro非対応
- インテル Dual Band Wireless-AC 8260(2x2) + Bluetooth 4.1 vPro対応
- インテル Tri-Band Wireless-AC 18260(2x2) + Bluetooth 4.1 vPro対応
このうち3つ目のTri-Bandのものが、そうです。ということは、T460sのWiGigは、どうやら、X1 Yoga同様、無線LANに相乗りする形式と考えられます。
ということは、WWANと排他ではないことにもなる。
無線LAN兼用型と、X1 Tabletのようなオンボード型の2種類ということになるそうです。