先日12月6日午後に発生したソフトバンクの大規模電波障害には困った方も多いのではないでしょうか?
自分は、日本国内では2枚のSIMを使っています。その2枚とは、mineoとワイモバイルです。今回の場合
ワイモバイルはソフトバンク系ということで圏外になってしまいましたが、メインはmineoのドコモプランなので問題なしでした。
いまやインターネットに繋がる環境を維持することは、生活をする上で欠かせない必須条件です。衣食住といいますが、それに加えて「衣食住ネット」と4つに増やしてもいいのではないか? と思うくらい、生活に必要な存在になりました。北海道大地震による大停電でも、いかに電源を確保しスマートフォンを充電しネット接続を維持するかが問題になりましたよね。
このあたりの電源確保の話は、こちらの記事にまとめてあります。
でも電源が確保できても電波につながらないと意味がない。それが今回はよくわかる出来事だったと思います。
では実際、どうやって電波を確実につなげるか? それにはやはり、ドコモ・au・ソフトバンク系から、最低でも2つのキャリア系統のSIM、電波につながる手段を確保しておくことに尽きると思います。
自分の場合はmineoをメイン、ワイモバイルをサブとして使ってるわけですが、どう使い分けてるか、ご紹介してみたいと思います。
mineoの使い方
まず自分の実例から紹介すると、mineoのドコモプラン(通話、SMS+ネット)契約をメイン、ワイモバイルのEnjoyパックをサブにしています。
一社で複数キャリアの電波が使える
特徴は、mineo一社と契約するだけでドコモ・au・ソフトバンク系の3社の電波がそのまま使えること。電波としては別のキャリアを使うわけですが、契約自体はmineoとだけすることになるので、複数回線割引なども適用することが出来ます。1枚はドコモプラン、もう1枚はauプランみたいな使い方ができるわけですね。
パケットギフトが激安!
だがそれよりもおいしいのは、パケットギフトの存在。誰であろうが余ったパケットを分け合うことが出来ます。このギフトはヤフオクやメルカリなどで大量に出品されており、1GBあたりだいたい120円程度で購入することが出来ます。このGB単位の価格は、すべての通信会社の中で最安と言っていい価格です。
これはmineoのドコモプランの価格表です。500MBと3GBの価格差は200円ですが、3GBと6GBになると680円になる。つまり、3GBで契約して、あとはオークションでデータプランを買うと安く出来る、みたいなことができるわけです。
自分の場合、普段の月はデュアルタイプ(データ通信+音声通話)の500MBを契約し、多く使いそうなときは3GBにして、さらに足りない分はオークションで買って補っています。毎月の最低維持費通話の出来るデュアルタイプで1400円です。安い!
フリータンクがよく出来ている
500MBだとさすがに足りないだろうと思うでしょうが、ここで登場するのがフリータンクという制度。余ったデータ容量をユーザー同士で分け合えるというサービスなんですが、これで毎月使える容量が1GB増えます。
結局は毎月500MBに1GB加え、1.5GBは使えることになる。3GBプランの月は4GBです。自分の場合、これで十分ということがほとんどです。
そのうえ、余った容量は翌月に繰り越せる。3GBプランだと余ることがあるのですが、翌月を500MBプランにすると、だいたい使い切りますね。
それでも余る場合は、自分でタンクに入れておきます。もしタンクに入れた分より引き出した分が少ないと、いざという時が来ても、1GB以上引き出すことが可能になります。一種の貯金みたいなものと考えるといいかもしれません。
通信速度も自分で変更可能
さらにmineoでは、普段の通信速度を低速と高速に自分の意志で切り替えることが可能です。スマートフォンというのは何をして無くてもメールの更新などで自動で通信をしてますが、カバンに入れて画面を見てないときの通信なんて、高速である必要がありませんよね? それで容量を使い切って月末に低速で泣くなんて、馬鹿らしいです、使わないときは低速にしておくことで、カバンの中でのんびりゆっくり更新してもらえば、それで十分。容量も減らない。
もちろん使ってるときでも、ツイッターの文章を読むとかであれば、低速で全然気になりません。さすがに画像を表示させるとなると遅さを感じますけど、それでも急いでないときは十分実用になる速度だと思ってます。
ワイモバイルの使い方
mineo一社で複数キャリアを使えるならなんでわざわざ別にワイモバイルと契約しているのか? mineoだけで複数枚契約すればお得なのでは? と疑問に思われる方も多いと思いますが、それはデータSIMプラン(月額980円)、Enjoyパック(月額500円)の存在が大きいです。この組み合わせがとてもお得なんです。
500円分のクーポンがもらえる
Enjoyパックはワイモバイルのいろんなプランに組み合わせできるのですが、まずYahoo!ショッピングで使えるクーポンを毎月500円分もらえます。自分は
Yahoo!ショッピングで買い物をしない月はまず無いので、これだけでも十分お得。どうしても買うものがない月は、価格が501円送料無料みたいなお菓子を探して、それで使ってます。
ポイントも10倍加算でお得。
Yahoo!ショッピングはポイントをもらえてこそというところがあるので、安定的に10倍もらえるというのは、ありがたいです。
パケットも実質1.5GB使える
「さらにパケットが500円分もらえる」というのは、MVNOでよくある追加容量の話です。ワイモバイルでは500MBぶんを500円で追加できるのですが、最初の1回分はEnjoyパック特典として無料で適用され、さらに500MB、高速で使うことが出来る。1GB使えるプランで契約してる場合、毎月1.5GB分の通信ができることと同じということになります。mineoのシングルプランで言えばだいたい800円分くらいの価値がある。
ワイモバイルに低速高速の切り替え機能は無いため、ずっと高速で通信してしまうことにはなりますが、こちらは自分の場合あくまで予備なので、1.5GBを使い切るのはだいたい月末。使い切らない月も多いです。
Yahoo!プレミアムの会員費が実質無料になる
そのうえなんと、Enjoyパックに入るということは、Yahoo!プレミアム会員になるのと同じなのです。プレミアム会員自体の特典の数々についてはとても説明しきれないのですが、よくあるのは「ヤフオクに出品するために入ってる」というパターンでしょうか。自分も実際そうで、長年に渡り出品資格を維持するために、プレミアム会員で居続けました。(一度退会したことはあったのですが、出品したいものが出たときに再入会しようとしたら、個人情報確認だなんだととても面倒なことになったので、それ以来は入りっぱなしにしています)
もともとプレミアム会員の場合、Enjoyパックに入ると自動切り替えで、プレミアム会員の会費の請求は止まります。二重請求にはなりません。
こちらの図で、これまで説明してきた内容がひと目でおわかりいただけるかと思います。
ただEnjoyパックはあくまでもオプションで、メインプランが別に必要です。自分はデータSIMプラン(電話契約なし、データとSMSだけ)を使っています。これが毎月980円で、オプションサービスとしてEnjoyパックを500円で追加することになります。
自分が契約した時点では存在していた月額基本料(特別割引)500円は、2017/6/30をもって受付を終了してしまいました(詳細はこちら)。したがって今現在申し込むと、データSIMプラン月額基本料980円+Enjoyパック500円、合計1,480円の組み合わせとなります。
ちなみに毎月500円のクーポンは自分で専用ページに行ってクリックしないともらえません。自動付与じゃないんです。そのたびに毎月Enjoyパックのページにアクセスしなきゃいけないので、頭の中では「データSIMプランではなくEnjoyパックに契約してる」という認識になってしまってます(笑)。今回もそういう前提で紹介させていただきました。多分そのほうが、クーポンのもらい忘れもなくて、いいと思います。
キャリアのメールアドレスが使える
今の世の中はLINE全盛。メールアドレスを持っていてもgmailが大半で、今どきドコモやauのキャリアのメールなんて使わないよという人は増えているかもしれません。ところが世の中、いまだにキャリアのメールアドレス(docomo.ne.jpやezweb.ne.jpなど)しか登録できないというサービスがいくつか存在します。時代遅れだと思うのですが、そういうサービスを利用したい場合、MVNOでは無理で、ドコモ・au・ソフトバンク本体で契約するしかなく、高くついてました。
ところがワイモバイルでもらえるアドレスの「yahoo.ne.jp」というのは、大手キャリアのメールアドレスとして認めてもらえるのです。つまり、毎月1000円でそれらのサービスに登録が出来ることになる。これは本当に画期的なことでした。
またこのアドレス、もともと無料で使える「yahoo.co.jp」アドレスを持っている場合、それと合体することが出来ます。これまでのメールをそのまま使えるのと同じなので、とても便利です。将来ワイモバイルを解約しても、無料アドレスである「yahoo.co.jp」はそのまま使えますからね。
実際の使い分け
では自分の場合、実際にどうやって使い分けているのか?
mineoのようなMVNOと呼ばれる種類の会社のサービスは、会社員の昼休みや人混みなど、電波の利用者が多い環境だと速度が落ちる問題がよく指摘されます。そういう場合でもワイモバイルだとそれなりの速度を維持することが出来ることが多い。そのためそういう時は
ワイモバイルをメインで使うと、ノーストレスなんですね。
それ以外の時間はmineoを低速モードで使い、必要なときは高速モードに切り替える。この使い方だと、毎月の通信費は2400円で完結です。Enjoyパックはあれやこれやでほとんど無料と言ってもいい。クーポン分の500円を抜いたら500円と考えても、毎月少なくとも高速通信で3GB分使えて、1900円となるわけです。通話もできる。
またこれらのSIM、テザリングも問題なく使えます。別料金を払う必要もない。これも便利なところです。android携帯に挿した2枚のSIMを、その時々の状況に応じてThinkPad X1 Carbonをテザリングでつなぎ、使い分ける。
個人的にこの組み合わせ、最強と考えています。
2枚のSIM(デュアルSIM)を使える機種となるとandroidが大半ですが、iPhoneもこの秋の新機種から(eSIMと言えど)デュアルSIM対応になりました。mineoやワイモバイルがeSIMに対応するかはなんとも言えませんが、将来的にeSIMによるデュアルSIM対応の会社は増えていくものと思います。
今回の電波障害はソフトバンク・ワイモバイルが使えなくパターンでしたが、ドコモやauだっていつそういう事故が起きるかわからない。そんなときのために格安で、複数のキャリアの電波につながる状態を用意しておけば、安心というものですね。
ちなみに最近話題のバーコード決済のpaypay、自分のようなデータSIMプランEnjoyパックのライトユーザーでも、対象になってました。10分の1の確率で全額還元だそうですけど、なかなか対象になりません(笑)。