今年2018年版のThinkPad X1 Carbonには、ケーブルで接続するUSB Type-CドックやThunderbolt3ドックだけでなく、新設計のドッキングステーションが販売開始になるという情報がありました。
これ、いつ出るのかなぁと思ってたのですが、実はもう、販売が開始されてました(汗)。しかも同時に3種類。
ThinkPad ベーシック ドッキングステーション
ThinkPad プロ ドッキングステーション
ThinkPad ウルトラ ドッキングステーション
この3つ、何が違うかというと、拡張性と電力容量が違います。
ベーシック
最大解像度:DisplayPort1.4経由でUHD 4096x2160@60Hzサポート
USB3.1(Gen1)ポート x2(うちPowered USB3.1 x1)
USB2.0ポート x2
RJ-45(ギガビットイーサネット) x1
DisplayPort1.4 x1
VGA x1
マイクロフォンコンボジャック x1
セキュリティーキーホール x1
電源ポート x1(ThinkPad 90W ACアダプター(スリムチップ)同梱)
プロ
最大解像度:DisplayPort1.4経由でUHD 4096x2160@60Hzサポート
USB3.1(Gen1)ポート x3(うちPowered USB3.1 x1)
USB2.0ポート x2
USB Type-C x1(5Gbps, 5V/3A)
RJ-45(ギガビットイーサネット) x1
DisplayPort1.4 x2
マイクロフォンコンボジャック x1
セキュリティーキーホール x1
セキュリティーキーロック
電源ポート x1(ThinkPad 135W ACアダプター(スリムチップ)同梱)
ウルトラ
最大解像度:DisplayPort1.4経由でUHD 4096x2160@60Hzサポート
USB3.1(Gen2,10Gbps)ポート x4(うちPowered USB3.1 x1)
USB Type-C x2(10Gbps, 5V/3A)
RJ-45(ギガビットイーサネット) x1
DisplayPort1.4 x2
HDMI2.0 x1
VGA x1
マイクロフォンコンボジャック x1
セキュリティーキーホール x1
セキュリティーキーロック
電源ポート x1(ThinkPad 135W ACアダプター(スリムチップ)同梱)
なんとも細かいところがそれぞれ違う、という感じがします。
たとえばVGAが使いたければベーシックか、ウルトラ。プロを使う場合は変換コネクターを自分で用意することになります。HDMIはウルトラだけだけど、これも変換コネクターを使えばなんとかなる。
USB Type-Cが用意されているのは、プロとウルトラ。最近はスマートフォンなどもType-Cコネクターなので、従来型のものを変換するのではなく、Type-C同士で直接つなぎたいなという状況が増えています。今後のUSB Type-Cの発展を考えると、やはり専用コネクターはほしい。
と、いろいろと細かい差異が、個人個人の需要に応じてかゆいところに手が届くと言えるけど、ちょっと選択が難しいですよね、これ。
ウルトラを選んでおけば一番安心です。価格差も1万円程度ですし。プロはその中間、5千円くらいの差なんですけど、ここをケチっても、あんまり意味が無いと思うんですよね。
それよりも、ドッキングステーションのようにガチッと合体させるタイプがいいのか、USB Type-Cドックのようにケーブルで繋ぐタイプがいいのか、その形状の違いのほうが、よほど重要かと思います。
ドッキングステーションはThinkPadで伝統的に採用されてきた形式ですから、OneLinkというケーブルで繋ぐ形式が出てからも、復活を望む声が多かったのかな、と思います。
でもこればかりは、各人の使用環境によりますからね。
もし自分であれば、おそらく、Type-Cドックか、Thunderbolt3ドックを選ぶと思います。理由は、ケーブルで繋ぐドックであれば、他社製品でも使えること。将来的に何かあったときに安心です。
逆に、X1 Carbonの性能を最大限に発揮させようとすれば、ドッキングステーションになるでしょう。今回新設計の接続端子も、データの転送速度向上に大いに寄与すると思われます。
いろいろな選択肢から選べるというのは、さすがThinkPad、と感じさせられます。
ちなみにこのドッキングステーションはX1 Carbonの他、ThinkPad X280、ThinkPad T480/T480s/T580、ThinkPad L480/L580にも対応するとのことです。