アメリカ・ラスベガスで開催中のCES2018で、つぎつぎと今年2018年版のThinkPad X1シリーズが発表されています。が、ThinkPad X1 YogaとThinkPad X1 Carbon は昨年それなりの変更が行われたため、今年は中身の変更が主のよう。一番「変わった」のはX1 Tabletで、早速レノボ・ジャパンのページでも取り上げられています。
→ThinkPad X1 Tablet(2018年版、第3世代)の詳細をチェックする
冒頭の宣伝文を引用してみます。
第 3 世代の ThinkPad X1 Tablet はあらためてゼロから再設計されました。強力なパワーを秘め、高い生産性を実現する、ポータビリティーに優れたこの脱着式の 2 in 1マルチモードPCは、ビジネスでの用途を意識したPCです。画面サイズを 13.1 型に拡大したディスプレイや着脱可能なキーボード、堅牢なセキュリティ機能などを備えており、外出先でも完璧なソリューションを提供する、進化を遂げたモデルです。
去年のモデルは第2世代と言っていいのかと悩むレベルでなにも変わってませんでした。おととし、2016年のものがあまりに歩留まりが悪く出荷数が少なすぎて、去年はそれをちゃんと出荷できるようにしただけという印象。それに比べ今年2018年は、大幅に変わっています。
画面サイズが12インチから13インチへ大きくなり解像度も3Kに向上、従来型のUSBコネクターがなくなり、Type-C(Thunderbolt 3)が電源共用で2つに増えています。これも時代の流れでしょうね。従来型はThunderbolt3対応ではなかったので、速度が大幅に向上されることになります。Mini Display Portもなくなり、Type-C(Thunderbolt 3)に統合されます。
WindowsHelloによる顔認証機能が強化されましたが、指紋認証もそのまま残るようです。
X1 Tabletはやはりタブレットなので、ペンが大事。従来は単4電池を入れてたのですが、今回からType-Cコネクタで充電するかたちになるそうです。iPad Pro用のApllePencilのように、お尻のところにコネクタが付く形になるのかな?
搭載CPUは第8世代Core i7 vProを搭載可能、メモリは最大16GB、内蔵ストレージは最大1TBのNVMe SSD。CPUが順当に刷新される以外は、去年までと同様の内容です。
WifiやLTE関連は、IEEE 802.11ac準拠無線LAN(2×2)、Bluetooth 4.2を搭載、オプションでLTE Advanced対応ワイヤレスWANも搭載可能。去年から日本向けモデルで解禁されたLTE対応はそのままのようで、一安心。
外部ポートは、USB Type-C(Thunderbolt 3)×2、microSDカードスロット、SIMカードスロット、ヘッドホンマイクロフォンコンボジャック。カメラはタブレットということで、画面側だけでなく背面にも従来通り用意されます。
360度無指向性の高感度マイクを搭載し、Amazon Alexaにも対応するとのこと。
内蔵バッテリ容量は42Wh、駆動時間は最大9.5時間。バッテリー容量が少し増えたので、稼働時間も伸びてます。
本体サイズは304×226×8.9mm、キーボード装着時には高さが14.98mm。重量は本体のみが890g、キーボード装着時で1.27kg。
昨年まではどうだったかというと、「本体サイズは291×209.5×8.45mm、重量は本体のみが767g、キーボード装着時で1.086kg」でした。大きく重くなってしまいました。画面サイズが大きくなったので当然とも言えますが。
さらに、去年まであったプロダクティビティモジュールの表記が(いまのところ)見当たりません。このあたりの拡張性がどうなるのか、気になるところです。キーボードの結合部分の形状も変わってるので、もしかしたらなくなってしまう!?
北米では2018年3月より販売開始予定で、価格は1,599ドルから。日本での発売時期や価格は未定とのことですが、4月くらいに開始してくれればありがたいです。