続いて、レノボ・ジャパンのThinkPad X1 Carbon(第6世代、2018年版)の最初の紹介記事から、新型の特徴を見てみたいと思います。
→ThinkPad X1 Carbon(第6世代、2018年版)の詳細を見てみる
ざっと全体を見たところ、正直、昨年版との違いがあまり見当たりません。昨年キログラム単位で軽量化を実現し、狭額縁にもなったので、今年はマイナーチェンジという印象が否めません。
外見上の最大の変化点は、実は、カメラの部分。
スライドしてカバーできることで、ウイルス等でカメラが勝手に起動し情報を送るというような心配から解放されやすくなります。ビジネスマシンとしては大事な配慮といえます。が、顔認証機能のWindowsHelloを使えるIRカメラを選んだ場合、このカバー、つかないそうです。顔認証の便利さを考えると、ビジネス100%のユーザー以外は選ばないんじゃないかなぁ……。
もちろん指紋認証もちゃんと搭載されるので、それで十分という考えかたもあると思います。
新しいドッキングステーションが登場します。従来、X1シリーズのこの手の拡張方法は、OneLink+ドックにせよ、Thunderbolt3 ドックにせよ、ケーブルで接続するタイプでした。これが以前からの「がちゃんこ」で合体できるドッキングステーション型になるわけです。
とはいえ、Thunderbolt3 ドックやThinkPad USB Type-C ドックの特徴は、その汎用性にあります。ほぼ間違いなく、2018年版のX1 Carbonでも、そのまま使えると思います。
中身の変更点としては、ディスプレイがノートPCとして世界初となるDolby Visionに対応し、高品質HDR表示をサポートするようになること。Adobe RGBカバー率100%の広色域表示もサポートとのことで、色再現性にこだわるクリエイターには嬉しい改良点といえるでしょう。
このDolbyVision対応ディスプレイはWQHD表示対応のIPSパネルのみ。このほかに14型フルHD IPS、タッチ対応14型フルHD IPS、14型WQHD IPSも用意されるそうで、個人的には「タッチ対応14型フルHD IPS」が一番気になりますね。昨年型はタッチ対応が無かったので、もし自分が今使ってる2016年型のX1 Yogaから乗り換えるなら、これを選びます。タッチパネル、便利なんですよ。
CPUは第8世代Core i7 vPro、メモリは最大16GB、内蔵ストレージは最大1TBのNVMe SSDを搭載可能。CPUは例年どおりの変化で、あとは変わらず。
マイクには360度無指向性の高感度マイクを搭載、Wake on Voice機能をサポートするとともに、Amazon Alexaにも対応、とのこと。Windows 10のCortanaと合わせることで「起動!」みたいにいけるんでしょうか。SiriやGoogleHomeなど、このあたりの機能競争はすごいですね。たしかにお天気とか時間確認とか、よく使うようになってます。
無線機能は、IEEE 802.11ac準拠無線LAN(2×2)、Bluetooth 4.2を搭載、オプションで昨年版から選べるようになったLTE Advanced対応ワイヤレスWANも選択可能。
外部ポートは、USB 3.0×2、USB Type-C(Thunderbolt 3)×2(そのうち1つはドッキングステーションで使用)、HDMI、microSDカードスロット、simカードスロット、ヘッドホンマイクロフォンコンボジャック、Ethernet用ドッキングコネクタを用意。
バッテリーの容量は57Wh、駆動時間は最大15時間。充電は昨年同様のUSB Type-C充電で、1時間の充電で12時間駆動が可能な急速充電もサポートとのこと。
本体サイズは323.5×217.1×15.95mm(幅×奥行き×高さ)、重量は1.13kg。本体カラーはブラックとシルバーを用意。北米では2018年1月より販売開始予定で、価格は1,709ドルから。日本は早くても2月くらいから予約開始、というところでしょうか。